ライスボウル2017結果
- amefutomatome
- 2017年1月6日
- 読了時間: 4分
2017/01/03 ライスボウル@東京ドーム
富士通フロンティアーズ30-13関西学院大学ファイターズ
新年が明けての一発目の大勝負、勝利の女神は社会人王者富士通に微笑んだ。
第1Q、関学のキックオフにより試合開始。
富士通はRB#29ゴードンのランを中心にオフェンスを展開。関学は3メンラッシュながら運動量豊富なLB陣と、DBの1枚をLBのようにランサポートに加えて思ったようなランオフェンスを展開させない。カバーを多くし、さらにはQBスパイまでいる状況。QB#3キャメロンがターゲットを探すのに苦労する場面が何度も見られた。
しかしそれでもキャメロンはパスを通してくる。WR陣もカバーの隙間を見つけて捕球する。
序盤2シリーズをK#11西村のFGで6点。富士通リードで試合が進む。
関学オフェンスは積極的にパスオフェンスを展開。緊張からかQB#6伊豆の手にボールがうまくついていない。さらに学生との試合ではおよそ経験することがないくらい激しいラッシュが伊豆を焦らせる。LB#16ニクソンをDEの位置に配置、さらにはOLBの位置にDB#40アディヤミを配置し、パスラッシュ、ランディフェンスともに強固にした。
パントに終わった関学オフェンスから富士通オフェンスにかわり試合が大きく動いた。
QB#3キャメロンから、WR#81中村へのエンドゾーン内へのロングパスが成功。
マッチアップしていた#25横澤のマンツーマンの位置も決して悪くはなかった。予想外なのはキャメロンのパスの弾道だ。日本人QBではありえないような山なりのパスで、DBには届かないがWRだけが捕れるぎりぎりのピンポイントに投げ込まれ、どうすることもできない弾道である。
TFPを追加し、13-0とした。
第2Qに入り、関学はキッキングスペシャルプレーを多用。パントスナップからのリバースプレーでフレッシュを獲得。関学OLが富士通DLをコントロールできており、少しずつRB#40橋本のラン、ドローが出始めるが、得点にはいたらない。
関学ディフェンスはDB#3小椋がよく動いており、ショートパスへの反応、ランサポートは社会人にも引けをとらないだろう。しかしそれを超えるRB#29ゴードンのラン。システムでは止まっても、個人技で2~3ヤードは進まれる。関学は4メンラッシュ、5メンラッシュを多用し、QB#3キャメロンにプレッシャーをかけ、パス失敗に追いこみ始めた。
関学オフェンスは4thダウンまで視野に入れた攻撃でWR#11前田へのショートパスを軸にゲインするが、富士通のディレーブリッツなどに阻まれ、エンドゾーンを割ることができない。
終盤、富士通の攻撃、WR4枚をおき、またもQB#3キャメロンからWR#81中村へのエンドゾーンへのパスが成功し、20-0とリードを広げる。
関学も前半ラストプレー、CBにもどった#40アディヤミサイドに、WR#88亀山へのパスを投じるが惜しくも不成功。前半を0得点で終えた。
第3Q、序盤関学はRBとQBのギブかキープのオプションで試合を展開する。
ディフェンスでも関学DLは特によく動けており、トラップブロックの対処も完璧だった。
それでもゲインされてしまうのはRB#29ゴードンの個人技、#3QBキャメロンのショートパスの精度だろう。富士通はFGにより3点を追加する。
関学は、オーソドックスはランオフェンスでレッドゾーンまで攻撃し、RB#40橋本のラン2回でエンドゾーンまで押し込みTDを奪った。TFPはプレーを選択するが、富士通ディフェンスに阻まれ、6点でとどまった。
富士通は次の攻撃、5メンラッシュからマンツーマンディフェンスを読んだQB#3キャメロンがオーディブルでプレーを変更。CBと1on 1となったWR#89福井へのパスを成功させ、30-6と関学を寄せ付けない。
第4Q、あとがない関学オフェンスはWR#11前田、#24池永へのパスが連続成功。4thダウン1ヤードで十八番であるRB#40橋本の中央へのダイブを試みるがこれを失敗。
富士通オフェンスはQBを#12平本へ変更。RB#33高口、#20高野橋のランで時間を消費しながらゲインする。関学ディフェンスに焦りがでたか、DL、LBの守るホールがかぶっている場面が多くみられた。
終盤、RB#20高野橋のランをDB#2岡本がファンブルフォースし関学ディフェンスが抑えターンオーバー。
ここで一矢報いたい関学オフェンスはQB#8中根を投入。自らのランでゲインを重ねると、最後はQB#6伊豆からWR#88亀山へのパスが決まり、30-13とした。
続くオンサイドキックは富士通が抑え、ここで残り時間43秒となり万事休す。
富士通がボールイートし、日本一の称号を手に入れた。
スタッツをみると、関学のほうが1stダウン獲得数、ラン獲得ヤード、攻撃時間は上回っている。富士通オフェンスがどれだけ要所決め所を決めて勝利したかがうかがえる。


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